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ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワーのoのレビュー・感想・評価

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映画という視覚言語がいかに男性視点で作られているか指摘したドキュメンタリー。論理展開を補強する引用が的確な傑作でした。
映画の製作者の多くは男性で、意識的にしろ、無意識にしろ、男性視点を前提に作られていることがよくわかります。
女性を客体化する「男性のまなざし(male gaze)」、クローズアップやスローモーション、なめ回すようなカメラワーク、フレーミング(構図)、照明の当て方(女性は柔らかい光で2次元的に、男性は顔のしわもわかるくらい3次元的に)、それらが組み合わさって生まれる語り口。
男性視点の視覚言語がどのように成立しているか見事に分析していて、どう克服していくか課題と次世代の台頭を提示する構成が素晴らしかった。
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