げ

RRRのげのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

イギリス植民地時代のインドを舞台に、敵対する立場にありながら熱い(物理)友情と信念で繋がった2人の男の英雄譚。

とにかく画面のパワーが凄まじい。
鑑賞よりスポーツに近い🐎🏍
英雄活劇に相応しいド派手演出。思考を追い越す数の暴力。見たことないインターバルの入り方。バイクは投擲武器。
何も言わずにラーマ[★5アーチャー]の最終再臨を観てくれ。最終再臨のまま帰還するぞ。

見どころのひとつであるダンスパーティでのナートゥ。YouTubeで公開されてるけど劇場で観るのでは体感の情報量がマシマシだ。
西洋音楽・文化のフィールドで被支配層であるインドの音楽・踊りにより力関係を逆転させる姿が熱くて涙が滲んでしまった。
バトルを仕掛けた英国人青年、嫌味なやつではあったけどナートゥナトゥナトゥを秒で会得して終盤まで生き残るし、そもそも踊ってくれてる時点でそんなに悪い奴じゃない気がする。

ダンスシーンに限らず、とにかく主役の2人は不屈、不屈、不屈。その力強さに当てられてHPがゴリゴリ減る反面MPがモリモリ回復する。

ビーム[★5バーサーカー]
筋力EX、騎乗A🏍
ランサー適正あり

ラーマ[★5アーチャー]
耐久EX、騎乗A🐎
アヴェンジャー適正あり

による対城宝具[着火バイク投げ(なんでそんなとこに火薬庫があるんだ)]の辺りは思考を投げ捨てただ画面の熱量に身を任せていれば快感が得られる、劇薬的な演出である。

一方でラーマの信念を形成した故郷での悲劇は、惨たらしさがストレートに描かれていて、英雄誕生の内面を補強していく。
物語が悲劇に起因しているのはビームも同様で、フルスイングのエンタメでありつつもインド解放へ向かう苦しみの歴史や苦境を乗り越える神話のエッセンスを感じられる。

もうとにかくスーパーパワータイプの作品なのに、よくよく紐解くと神話、宗教、歴史、文化と細やかな細工が施されていて永遠に味のする映画だった。
何度でも観たい🔥🇮🇳💧とりあえず2回観た
げ