つらい現実を生きる中出会った親友同士が、まるで前世の縁でもあったように意気投合する。白人から、インド人は教養がないから踊りも踊れないと卑下されたとき、英雄のダンス「ナートゥナートゥ」が挿入される。歌詞は生きる歓びを謳っていて、主人公たちは瞬く間に加速するリズムに身体を呼応させながら「そうそうこういうことのために生まれてきたんだよ」と思い出しているようだった。
あと、手を使って食事をするシーンがあった。美味しそうに食べて、二人の絆が育つエピソードとしても機能している。TikTokのトレンドで、インドカレーは食べられたものじゃないと馬鹿にする主に白人のティーンたちと、その不当性を真っ当に批判する各有色人種のアカウントを見る。このタイミングで大ヒットとなった意義は本当に大きい。
植民主義は、よその国の歴史を暴力で人為的にひん曲げてしまう行為。日本人はこの点しっかりおさえておかないといけない。
すごくよかった。月曜お昼過ぎの回で8割入り、エンディング後に拍手が起こりました。
