mizuki

RRRのmizukiのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
5.0
「3時間全てアトラクション」っていう誰かの感想をみて、観たくなった。本当にその通りだった。興奮しっぱなし。
ちなみに、ずっと座り続けるのが苦手だから上映時間が長いのがネックだったんだけど、インターバルを設けてくれるところを見つけて観に行った。

画作り(CGの使い方、風景、色味、表情の撮り方)音作り(楽曲、効果音、バックミュージック)ストーリーカメラワーク、なんでこんなにいいの??特に画作り、ビジュアルが本当に好き。全てが美しい。例えるならば名画っぽい、つまりは正統派万人受けの美しさなのではないかと(なぜ万人に受けるかと言うと、キャッチーさと深みが両立して共に存在するからだと思う)。あと、あの内容でセリフがまあまあわかりやすいのもすごいけど、セリフ以上に心情描写で魅せてくるなって。火と水の対比もいいし、薬草とおまじないが事あるごとに出てくるのもなんか最高だし、神話感あるのが好きな人には絶対刺さる。そもそも聖書(キリスト教だけど)は世界で一番売れている本なのでそこを踏襲すればみんな好きだよね…。踏襲できてる時点ですごすぎます。これはヒンドゥー教だと思うけど、大きい宗教は、方法は違えど目的は同じだと思うから、"神話感"という言葉にまとめることしかできないんだけど…うん、なんか違う気がするけど私の知識と語彙力の限界。悔しい。これ私好き!!としか言いようがない。願いと呪いは、湧き上がる感情が昇華されて形になったもののはずだから。それを、誰かが誰かを思って継承されたものが聖書や黒魔術だと思う。

ほぼ全てのシーンが好きだけど、『Naatu Naatu』のシーンが特に好きだった。スーツでナートゥ。ラーマ役とビーム役のお二人、身体能力高すぎじゃない??他の俳優さんたちももちろんすごかったけど。え、だって、歌えるし踊れるし表情は最高だしアクションシーンもどこまでご本人たちなのかはわからないけど圧巻だし。まあ確かに、ナートゥをする上でこれら全てができなきゃいけないのか…。もちろん、上手いだけじゃないんだろうなっていうのも感じた。目で語り合う感じが超良かった。
あれ、キーウで撮影されたらしいですね。この映画も、途中までは武器を持つことが大事、仇を取ることが大事って、そればかり注力されているように見えたけど、最後まで観たら「戦争反対!」って言っている。人間だから、ひどいことしたり傷つけ合ったりしてもいいけど、殺しちゃだめだよね〜(これは単なる物語なのでいくらでも殺していいと思うけど)。本末転倒だよ、一緒に生きていくための主張のし合い=傷つけ合いなのにさ。殺しちゃったら一緒に生きていけないじゃん。あーあ、なんで壊しちゃうかな。こんなに美しい街を…。美しくなくても壊してはいけないんですけど、そう思いました。プーチンのばか…。
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