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RRRのタピオカのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
5.0
身体は力!人口は力!!
テクノロジーは人間の身体性を犠牲にする。車や武器はもとより、今やAIで脳みそまで使わせまいとするテクノロジーに対して、ビームやラーマの身体と画面を埋め尽くす数の人間に圧倒的力を感じた!

主に米のスパイ映画などで、これみよがしに銃を使ったシーンが登場するが、そんなものへのアンチテーゼも感じました。銃はビームやラーマたちにとって希望や反逆の象徴で、映画内で正しい使い方をしていると思いました。

あと、動物や自然へのリスペクトが素晴らしい。(映画の中で実際に動物を殺してるかもと思うシーンはあったんだけど)虎や鹿がわーっと出てきて人を襲ったり、毒蛇を使ったりあんな発想欧米や日本の映画で観たことがない。すごいなー

色々書いたけど小難しくて長ったらしい感想は不要。。。ひどくてむごい事象を押し流して、最後に全部オールオッケーにする手腕・エンタメへの忠実さが素晴らしい。
あと、RRRというタイトルをつけるセンスが良すぎてエグくないですか?敵いません。蜂起、咆哮、反乱... 怒り、戦争、血... いやはや......
※ 元々は監督と主演二人全員の名前の頭文字がRだったことが由来らしい。

追記:日本語ソースばかりで恐縮だが、気になって英国人の反応を調べてみた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9baa6facb91d5a32441f68fba7169ecef4f30a5
https://rocketnews24.com/2023/03/23/1809166/
実際に興行収入でも欧米圏でヒットになっているし、みんな魅了されていることが分かり安心しました。

一方で、インドの一部の批評家の方が、実在する英雄をフィクションや神話的に表現することへ反発しているらしく、なるほどなあ〜と思ったのでした。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-64363150
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