ガシソレ

RRRのガシソレのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

まあまあ面白かったが3時間の上映時間は長かった。

史実は分からないけどイギリス人たちが罪のないインド人たちを虐待しており、キャラの善悪は分かりやすかったが登場人物の顔が似てて、そこは分かりにくかった。
肌の色も一緒で人物の区別がつかないので、途中からはヒゲの形で見分けていた。

そのためポッチャリな主人公の友達の警察官が、宮殿の戦闘で制服を着てヒゲを整えて出てくるまで、最初に群衆に突っ込んだチョビヒゲと警察官が同じ人物だとは分からなかった…。(強くて顔の似てるヤツが3人いるのかと思った)
イギリスの偉い人が太ったディカプリオみたいな顔してた。

警察官の元チョビヒゲが融通の利かないヤツで、村に銃を持って帰る使命があるため、ポッチャリな友達をムチ打ちにするまでイギリス側についてて、ポッチャリが死刑になる直前で考え直してポッチャリ側に寝返るのだが、そこの改心するタイミングが最悪なのが気になった。
「死刑になる日に友達を川に逃がそう」とか言うのだが、その決断が遅すぎて、既にポッチャリの肉体をムチで散々失神するまで痛めつけてるわ、イギリスを裏切るため村に銃も持って帰れなくなるわ、それだったら最後まで国のため死刑になるポッチャリを見殺しにした方が良さそうだし、親友のポッチャリを助けたいのならムチ打ちする前にポッチャリを助けることを決断して欲しかった。
(そしたら全体尺が30分くらい短く出来たと思う)

そのムチ打ちのシーンではポッチャリがムチに打たれながら急に歌い出すのだが、その歌詞が「不屈の炎がなんたら〜」みたいなことを言うのだが、そこも気になった。それまでチョビヒゲは火の象徴、ポッチャリは水の象徴だったのに、急に火のことまで言い出して欲張りだなと思った。

アクションシーンは全体的に迫力があって良かったのだが、最初の火の海にいる船に取り残された子供を助けるシーンの理解が追いつかなかった。
過去にも数多く描かれた「溺れてる子供を助けるシーン」だが、例えば、二人のうちのどっちかがロープを伝って川に降りて救出しようと言うのはドの付く素人。
プロは過去のどの作品とも異なる「橋の上と岸の向こうで手を挙げた者同士が橋の上でロープの両端に繋がり、その両方ともが逆サイドから川に飛び込む」と言うオリジナリティー溢れる救助方法を考えた。
そのためやってることが複雑過ぎてどうしてそうしたのか意味こそ分からないもののなんとなく迫力ある映像になった。

あと、足を銃で叩かれて歩けなくなった独房の元チョビヒゲが、助け出してくれたポッチャリに少し薬草を塗られたくらいで一瞬で快復し、すぐに飛んだり跳ねたり出来るようになったのが少し気になったが、映像は良かった。ポッチャリがバイクを振り回して戦うところも良かった。

あと敵味方入り乱れたダンス勝負が良かった。
しかし長いためもう一回観ようとは思わない。
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