からかす

ヘルドッグスのからかすのレビュー・感想・評価

ヘルドッグス(2022年製作の映画)
2.0
何より致命的なのは台詞回し。
滑舌が悪く、早口で、音がこもっているので
非常に聞き取りづらい。
本作は登場人物も勢力図も多く
また複雑な関係性や設定もセリフで説明するため
そこが聞き取りづらいのでものすごく観づらい。

潜入捜査ものの魅力といえば
バレるかバレないかのサスペンス。
でも本作はそこの魅力が非常に弱い。
何故なら隠す気ないのかというくらいガバガバの行動なのに
全然バレないし、バレても一瞬で問題解決するので
サスペンスが生まれようがないのだ。

じゃあ潜入捜査官とヤクザの間の
複雑な友情関係映画として魅力があるのかと問われると
前述の通りセリフでバラバラバラーっと説明するが
その関係性の掘り下げ自体は不足しているので
イマイチもいいところ。
坂口健太郎周りの犯罪被害者の子供の会のくだりとか
アフリカの象保護団体のくだりとか
みんなのおうたのシーンとか
ハッキリ要らないシークエンスも多いので
そこ切って友情関係を描けよと思ってしまう。

アクションシーンも頑張ってはいるものの
なにせルックが「ジョンウィック」っぽいので見劣りするし
同じ岡田准一でも「ザ・ファブル」にも及ばないので
これまた高い評価はつけづらい。

これは原田監督の前作「燃えよ剣」でもあったので
原田監督のセンスなんだろうけど
「監督 原田眞人 MASATO HARADA Director」みたいに
漢字で役職・名前、英語で名前・役職を並べる表記って
本当にダサいと思う。
海外市場でも狙ってるの?
売れないってこんな映画。
からかす

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