みぃりりの甘いプリン

ヘルドッグスのみぃりりの甘いプリンのレビュー・感想・評価

ヘルドッグス(2022年製作の映画)
2.2
私は原田眞人監督と相性が悪いのかもしれない。
原作を読んでいることを前提にしたような映画作りは、まぁいいとして。
原作にはない自分独自の色を映画につけようとする。
ここが合わない。
なので、本作はあえて原作を読まずに映画鑑賞をしてみたんだが。
 ヤクザ組織の説明でつまづいてしまった。
誰と誰が敵対してるの? 説明台詞だけでは把握しきれなかったので、やはり原作は読んでおくべきだった。

石を投げればアンダーカバー(潜入捜査官)に当たるんじゃないか? ってくらい、深く潜入されまくってんなぁ。大丈夫なのか、このヤクザ組織w
岡田さんと坂口健太郎さんのコンビが面白かったので、コンビが続いていってほしかった。
アクションシーンは総じて好き。
接近戦は銃よりも、打撃武器を使用するのも合理的で見栄え良い。
大竹しのぶさんが要所要所で場面をシメているのも良い。
最初、大竹さんの息子さんは組織に消された潜入捜査官のマトリ(厚生省の麻薬捜査官)なのかと思っていた。ラストは岡田さん対大竹しのぶさんの絵面が強すぎなドリームマッチになるのかと。
そうなると大竹しのぶさんが勝ちそうだけどな。
シリーズ化していくのかな? 次回作があればまた、映画館に足を運ぶ。そういう評価。


今回、一番うなったのは。
警官時代に救えなかった被害者遺族に、岡田さんが隔月で20万円送金していたこと。2ヶ月で20万円ずつって数字のリアルさ。あればありがたい金額、4家族分なので作る方も無理をしなければならない金額。
捻出するために、これからも過酷な潜入捜査官を続けていくのか。覚悟と後悔が感じられるリアルな金額だな、と。



(気になったか箇所)
・台詞聞き取りづらい中、はんにゃの金田さんと大竹しのぶさんの台詞が一番聴き取りやすかった。
・主役が冒頭の機動隊時代に、JKと仲良くなるんだけれど。若々しくみえなかったのでロリ??!! って、思ってごめんなさい。
・松岡茉優さんのトリッキーかつジョーカーっぷり。
 良い女優さんですね。


(好きなシーン)
・格好よく回し蹴りで瓶を砕き割った会長が、一人で瓶の破片を掃除していたシーン。
会長、実は真面目いい人なんだよな。
・岡田准一さんだし。なぜ主役無双なのかの説明が不要なところ。
セガールやシュワちゃんみたいなものだよ。
・大竹しのぶさんが、部屋住みの若い衆を気にかけていたのが何故なのかが分かるところ。
消された息子さんは、部屋住みだったんだな。
犯行後、急いで逃げなきゃならないのに若い衆に肩揉みしてあげてるシーンが良い。