素晴らしい良作。でもなんだか退屈な一作。
山田杏奈さんの美しさと熱演に目を見張った。
村の外に出られ広く情報を得られる男。
村内の情報を得ることができずに好いた女性を生贄にする道筋を作ってしまう皮肉。
永瀬正敏さんが演じる父の気持ちも分からんではない。
娘を犠牲にしても、失った田畑を再び得て内心ほっとしている。
そこに醜さを感じない。
生贄にされる娘はさげすみと汚れの存在から、おそれの存在になっていく。
ここに盛り上がりがない。
カタルシスが無かったからか。
(他のプラスポイント)
森山未來さんご出演映画は質が良い。
マイナスポイント
冷害で苦しむ東北地方が舞台なのに。
夏草が元気いっぱいに伸び放題だった。そういうところ。