しげる

名探偵コナン ハロウィンの花嫁のしげるのレビュー・感想・評価

3.5
実に3年振りの映画館での鑑賞。
遂に映画館で鑑賞する日が来たかと、感傷にひたりながら鑑賞いたしました。

昨夏から左目に病を抱えてしまい、白色が水色に見えるわ、黄色が白色に見えるわ、画面が歪んでるわ、全体が滲んで見えるわで、コナン君に申し訳ない位、気が散って入り込めませんでした。

これはコナン君のせいでもなく、もちろん青山先生のせいでもありません。

これが一生続くと思うと本当にせつない気持ちで一杯です。

本編ですが、ラストの大オチはいりません。つまらなさすぎるて、見ているこっちが恥ずかしくなります。凍りつきそうになりました。いや凍りついていたのかもしれません。

それ以外はおおむね良好。特に警察学校組の格好良さが際立っていて熱いです。

しかし、私の心の中のもう1人が常に邪魔をしてきます。「んな事ある?」って。私だけかも知れません。ワンピースやキン肉マンやキャプテン翼を見ていて思わないのに、コナンを見ているといつももう1人の自分が言うんです、「んな事ある?」って…

漫画だから仕方ないんですよ、わかってるんです。
でもコナンには何故か「現実的世界」を求めてしまうんです。ビルから落ちたら死んで欲しいんです。ヘリが墜落したら死んで欲しいんです。車で線路を走って対向から新幹線が来たら正面衝突して欲しいんです。

「どうせ生き残るんやろ」とか、「絶対死なへんし」とか、ひねくれた発想が頭をよぎり、年々スリリングさが薄れていく自分がいます。完全に慣れ切ってしまった自分がいます。

そしたら見るなや!と言われてもそれは困ります。絶対見ます。来年も見ますし再来年も見ます。多分「どうせ生き残るんやろ」とか、「絶対死なへんし」とか、ひねくれた発想を持ちつつ見ます。

それだけの魅力は充分にあります。
何故なら感傷に浸りながら鑑賞するコナンが完勝だからです。

凍りつきましたか?
しげる

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