浜一

ダイ・ハードの浜一のレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
4.8
昔、映画雑誌の「スクリーン」に「ぼくの採点表」なるコーナーがあった。これは評論家の双葉十三郎氏が当該月に鑑賞した映画について採点と感想を記していく内容だった。双葉先生はアクション映画などの娯楽作には厳しめで、滅多に良い採点を付けないのだが「ダイハード」は違った。最高点の白星4つではないものの黒星6つじゃなかったか。辛口の人が誉めるのだから、さぞ面白いのだろうと当初は全く注目していなかったこの映画を観に劇場へ向かったのだった。
結果は想定通り。ファーストシーンからラストシーンまであんこたっぷりのたい焼きのような映画。またキャスティングも良い。アラン・リックマンの知的で狡猾な犯人のリーダー。猛々しさはアレクサンダー・ゴドノフの担当。ビルの外からサポートするレジナルド・ベルジョンソンは儲け役。軽薄なテレビリポーター、ウィリアム・アサートンまで隙が無い。もちろんブルース・ウィリスは言うまでもない。が、最初にオファーが行ったのはリチャード・ギアだったとか。蹴ってくれて良かったね。
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