浜一

魔女の宅急便の浜一のレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
4.0
★思春期の女の子の旅立ちと成長を描いた物語。まだ宮崎駿監督作品でもシンプルなストーリーとなっている。
★主人公キキを演じた高山みなみは、絵描きのウルスラも演じている。これはウルスラも数年前に故郷から独りで出てきた身の上で、キキの数年後の姿とも言えるキャラクター。その辺りを踏まえての一人二役起用となっている。実験的なキャスティングだが上手くいっているのではないか?
★専業声優以外のキャスティングでは老婦人役の加藤治子が起用された。パン屋のおソノ役戸田恵子は?という声が上がりそうだが、今作の公開された1989年では戸田恵子は声優、舞台女優としては既に著名であった。しかし、映画やテレビドラマでは知られておらず、これらでの活躍は三谷幸喜がドラマや映画で起用するようになってからの事。なので「魔女の宅急便」では「キャッツアイ」や「ガンダム」、「ゲゲゲの鬼太郎」といった作品で実力派声優として活躍していた戸田恵子の起用と考える。
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