マクレーン刑事がテロリストに占拠されたナカトミビルで、孤軍奮闘するアクション映画の金字塔。
本作は良いところ挙げていったらキリがないと思うので、マクレーン=ブルース・ウィリスに絞って書きたい。
この作品以前のブルース・ウィリスはコメディ俳優として、一定の人気があったらしいのですが、この映画のマクレーン刑事があまりにもハマり役で、人気が爆発。これ以降はアクション俳優としてのイメージが強いです。
シュワちゃんやスタローンの様な筋骨隆々のアクションスターとはまた違う、タンクトップと裸足のおっさん刑事が、時には愚痴を溢し、時には軽口を叩きながら、必死に戦う姿はどこかコメディチックでありながらも、緊迫感も維持できていてハラハラもする。本当に魅力的で面白い主人公になっています。この辺りにブルース・ウィリスのコメディ俳優として経験が、存分に生きているのだと思います。
アクション面でもスタントマンに頼るのは、最小限にして、殆ど自分でやっているらしく、映像からのもその体当たりっぷりが観て取れます。
色々と面白い要素が多い本作ではありますが、その中心にマクレーン=ブルース・ウィリスがどっしりと座っていて、まさにブルース・ウィリスのマスターピースだと思うのです。