優しいピアノの旋律に合わせて静かに語りかけてくる映画でした。
息子、泉のもどかしさ、腹立たしさと
母、百合子の認知症本人の不安さや気遣いさが辛いほど伝わって来ました。
百合子は泉の元に戻って、どの様に泉は受け入れたのだろう。わだかまりは残ってるのに無かったかの様に過ごして来たのだろうか。雑念が拭えない感じでした。
私は今、現実で娘として認知の母がいるので、自分の経験を重ねてしまった部分はあるけど、今は忘れられてしまった方の立場。
いつか、忘れる方になるのだろうか。
幸せな時間の思い出を忘れて、辛い思い出を忘れて穏やかになるのだろうか。
半分の花火は身近にあった特別だったのですね。
優しいラストでした。