あとり

百花のあとりのレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
3.1
ピアノの旋律と共に歪んでいく記憶。
日常が少しずつ変化する母の世界をホラーテイストに繊細な映像表現と俯瞰的視点で引き込んでいく。
百合子(母)と香織(妻)。
どちらに感情移入するかで泉への印象が全く異なるのもミステリアス。
映画館で観る花火もダイナミックでロマンチックな美しさ。

ループや長回し等の凝った演出に反して描写の足りなさ、内容の薄さが目につく。
予告もミステリー作品の様な触れ込みだったが、“半分の花火”も観ていれば次第に予想がつくので違った角度から宣伝するべきだと感じる。
原田美枝子さんがとにかく素晴らしかった。
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