あとりさんの映画レビュー・感想・評価

あとり

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ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.7

歌もダンスもアクションも軽快な会話も…そして陽気なチャランさんもいい!
その明るさと猪突猛進に恋する姿に油断してたら村を牛耳るプレジデント登場からの圧倒的格差に打ちのめされる…
しかしこの結末完全にあ
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.6

前作より尺もストーリー性も出血量もゴア度もマシマシ!
それにアートザクラウンってこんな茶目っ気あったっけ笑
倫理観をことごとく破壊する殺戮から解体の応酬に脳汁ドバドバ。
終盤は完全にヒーロー映画だっ
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

4.1

久々に「胸糞悪すぎる…!」と言いたくなる作品と出会ってしまった…
不穏な予感の会話から露わになるヘイトや不満。
そして集団心理と暴力が重なった時に肥大化し、爆発する狂気と悲劇をワンショット(リアルタイ
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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.0

記憶がなくなっていくこと、老いて死を身近に感じること。
必死に過去を取り戻す様にもがいて空回って。
その必死さが痛々しくて切なくて…でも無意識に引いた境界線で1人立ち往生する姿が可笑しくて。
光石研さ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.2

金も居場所も家族も…全てを失った女。
あまりにも愚かで共感は不可能だし、ご都合主義的だが人生において大切なのは人との出会いなのだと悟った。
強い意思と何度裏切られても赦し、手を差し伸べ続ける者達の優し
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

3.3

レオン×ジョン・ウィック×アジョシ的作風で新鮮味は足りないかも。
それに主人公がイケオジだし、オーラ凄くて冴えない感じがしなかったのでメリハリがなかった。
単純明快なストーリーと気怠げな雰囲気でコーヒ
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.5

流石18禁!
過激で悪趣味全開だし、クラファンならではのこの振り切り度合いが半端ない笑
チーズの闇取引、チーズで拷問、更にはチーズで世界征服…血と臓物とチーズが飛び交うバイオレンス映画。
細かいこと何
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

大サービスのトム走り最高。
危険度と爽快感満点のアクションはスクリーン映えなシーンだらけだし、捨て身のスタントはリアルに息止まる…!
観る者を楽しませるトムへの信頼度と尊敬度爆上がり。今後も映画界の最
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.0

ギャンブルのスリルや巧みな心理戦といった醍醐味はさほど感じられなかったが、淡々とした流れの中で己の過去の罪やトラウマと向き合う主人公がどう決着をつけるか…固唾を呑んで待つほかない息苦しさに苛まれる。>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.6

こんなにも異常で狂った罪が至極当然に犯され続けてきた閉鎖的な村で当たり前の権利を得る為の経緯を会話だけで繰り広げていく。
赦す、闘う、去る…彼女達が意を決し、立ち上がるまでにどれほどの葛藤があっただろ
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

一方通行の想いも共通の記憶もしたためることのできる手紙。
月日が経っても変わらない気持ちと月日が変えたそれぞれの境遇。
身勝手で未熟過ぎるけど、胸がきゅっとなる瑞々しく文学的で郷愁を誘う美しい秀作。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

宮崎駿監督の集大成…なのだがAIに過去作を全て学習させて作った様な懐かしさと既視感が詰め込まれた奇妙な作品としか言い様がない。
ファンタジーでありながら表裏一体な生と死、時代や世の中の流れを感じさせる
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.8

儚くない…けれど美しい命の重みと無様でも信念のもとに生き続けるそれぞれの言葉の裏にある願い。
全面抗争に至るほどに仲間を愚直に思う気持ちの強さ…全てがストレートで熱すぎた。
ヴィジュアルの再現度も然る
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赦し(2022年製作の映画)

3.6

信じるべき、向き合うべきは一体何か。
憎しみや悲しみ、後悔は同じ出来事を通しても千差万別。
どの様な決断が下されてもその痛みと共に生きることはきっと変わらない被害者家族、そして加害者の未来。
赦すこと
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.6

犯罪者VS警察VS〇〇のノーDQデスマッチ!!!
たっぷりの血の海や秒で肉片と化す人体損壊描写に山盛りの死体。
これぞ殺戮の出血大サービス!なハイカロリーバイオレンスアクション。
この手の作品の誰が死
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

つまらなかった訳ではないけど何だろうこの滲み出るニ次創作感は…
冒険活劇度は低め。
でも考古学のロマンが溢れていて過去作とスピルバーグ監督へのリスペクトを随所に感じた。
マッツとバンデラスの扱いは正直
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.9

ビデオテープに残されたひとときの交流が輝かしい記憶を浮かび上がらせる。
そしてそれは娘の寂しさや父の苦しみ、暗い未来への予感まで色濃く映し出す。
子供だからこそ思うこと、大人だからこそ判ること。
「U
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

家族か世界か。
二者択一を迫られる不条理(にもほどがある)スリラー。
得体の知れない不安や妄想?それとも陰謀…?と常に荒唐無稽な緊張感を持たせた演出は否が応でも引き込まれる。
シンプルながらも犠牲、選
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.9

映画館でミッドサマー観ると儀式のシーンなんか特にゾワゾワする感覚が倍増するから好き。
まるで飾られた絵画かと思うほど細部までこだわられたカットの美しさと生理的嫌悪感のコントラストはまるで祝祭に取り込ま
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.5

某名作映画をなぞりながらやがて分岐する過去、現在、未来。
護るべき者の為に人として、ヒーローとして…下した決断。
様々な試練と代償が2人のバリーの運命を加速させる。
笑いと涙が駆け巡り、ぐっとくる瞬間
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波紋(2023年製作の映画)

4.1

日常の怒りが1滴の水の如く溜まって波紋を生んでいく。
やがてそれが許容量を超え崩壊する時の邪悪な恐ろしさ、シュールでブラックな笑い、絶望にも似た快感。
震災、介護、新興宗教、障害者差別…様々なタブーが
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

絡みついた女性蔑視と歪んだ正義で下される私刑に身震いがする。
最も恐ろしいのは暴力や血よりも人間の悪意、憎悪、嫌悪に盲信。
深く根ざした意識が街中に張り巡らされ誰もが気づかぬ間に毒されていく。
なかな
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

先入観、固定観念、偏見、こうあってほしいという期待…全てが裏に在るそれぞれの本心をかき乱し、深層から遠ざけていく。
人が人を拒絶することの容易さ、受け入れることの尊さ。
怪物とは何なのか。誰なのか。自
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渇水(2023年製作の映画)

3.7

生きていく上で欠かすことの出来ない水。
滞納者への徴収と停水。
不可欠な業務でありながらそれらで生活費を稼ぎ、日々渇いていく心。
ふとした出会いで自らの流れが変わり、奇跡が起こる瞬間のカタルシス。
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.7

欲望も悪意も不条理も…どこまで理解しているかなんてわからないけど観ている自分も含め人は醜く愚かな生き物。
動物愛護という言葉がどれほど人間中心に考えられているか…あてもなく転々とするイーオー。
僅かで
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

2.8

18年ぶりに出所した旧友との再会から今まで語ることのなかった少年時代の過ちに葛藤しながら戦うその姿。
かつての師の面影から脱却し、最早後継者ではなく1人のボクサーの物語として確立されていた。
ド真ん中
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.3

前作以上に厨二度上昇の世界観、アニメと見紛う超高速サイキックアクションは着いていくのに必死だったけど興奮した!
殺伐とした中にも頬の緩むほっこりとするやり取りは1作目より増していて楽しいけど、とっ散ら
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.6

守るべきものが増えたドムに新たな刺客が。カーチェイスはド派手でスクリーン映え抜群、清々しさを覚える荒唐無稽で力技な展開とファミリーの絆で細かいことはどうでもよくなる笑
ギャルマインドなモモアがマジ最
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.0

連続殺人鬼、犬、おびただしい量の鮮血、音楽。全てにおいて芸術的でクラシカルなスラッシャーだがその徹底した懐かしさとチープさに謎の感動すら覚える自分に戸惑う笑
不器用な伏線の張り方含めツッコミどころの多
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.0

基本的には韓国版に忠実だが人物像が大胆に肉付けされクドさ、アクの強さ、クレイジー度が増してる攻めの姿勢が見事。
感傷的な描写は不要な気もするが、気迫のこもった演技で壮絶さやカオス味が足され、物語に新鮮
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ブラフマーストラ(2022年製作の映画)

3.7

神話をベースに表現はよくないけどMCU的なヒーロー映画要素とインド映画らしいダンスやラブロマンスの融合が新鮮味あって面白かった!
能力バトルもハイクオリティできらびやかなエフェクトがふんだんに使われた
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

笑いと狂気の混じった不協和音が響かせる破滅のアンサンブル。
圧倒的地位を獲得し、オーケストラ全体をコントロールする指揮者の日常が音を立てて崩れていく様を緻密に計算された演出で鮮烈に魅せつける。
ちょっ
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.3

寂れたミニシアターを介し、様々な人生が偶然に交錯する瞬間がとても温かくて優しくて。生き方を変えることもあれば楽しませたり観る人の心の拠り所になったり…そんな映画の素晴らしさがひしひしと伝わる。
これか
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ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

3.4

警報の誤作動との思い込みによる初動の遅れ、そして行く手を阻む町の渋滞。
その間も覆い尽くす様に広がる炎。
不運やトラブルに見舞われながらも死者ゼロだったのはひとえに人命と歴史的建造物を守るべく勇敢かつ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.6

傑作!
ロケットの悲しき過去とそれぞれの未来への選択。
笑いとバトルと涙と…そして作中共鳴し続ける脅威のシンクロ率と高揚感満点な数々の楽曲。
これ以上ない最高の締めくくりをありがとう。
彼らの行く末に
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

3.7

火災以上にそこに命がある限り諦めない現場の人間達の気概や勇敢な姿が激熱超えて灼熱。
1人1人の成長やチームの連携、そして駆けつけてくれるだけで安心してしまう存在の喜多見チーフが葛藤する姿にも揺さぶら
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