あとりさんの映画レビュー・感想・評価

あとり

あとり

映画(339)
ドラマ(0)
アニメ(0)

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

宮崎駿監督の集大成…なのだがAIに過去作を全て学習させて作った様な懐かしさと既視感が詰め込まれた奇妙な作品としか言い様がない。
ファンタジーでありながら表裏一体な生と死、時代や世の中の流れを感じさせる
>>続きを読む

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.8

儚くない…けれど美しい命の重みと無様でも信念のもとに生き続けるそれぞれの言葉の裏にある願い。
全面抗争に至るほどに仲間を愚直に思う気持ちの強さ…全てがストレートで熱すぎた。
ヴィジュアルの再現度も然る
>>続きを読む

赦し(2022年製作の映画)

3.6

信じるべき、向き合うべきは一体何か。
憎しみや悲しみ、後悔は同じ出来事を通しても千差万別。
どの様な決断が下されてもその痛みと共に生きることはきっと変わらない被害者家族、そして加害者の未来。
赦すこと
>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.6

犯罪者VS警察VS〇〇のノーDQデスマッチ!!!
たっぷりの血の海や秒で肉片と化す人体損壊描写に山盛りの死体。
これぞ殺戮の出血大サービス!なハイカロリーバイオレンスアクション。
この手の作品の誰が死
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

つまらなかった訳ではないけど何だろうこの滲み出るニ次創作感は…
冒険活劇度は低め。
でも考古学のロマンが溢れていて過去作とスピルバーグ監督へのリスペクトを随所に感じた。
マッツとバンデラスの扱いは正直
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.9

ビデオテープに残されたひとときの交流が輝かしい記憶を浮かび上がらせる。
そしてそれは娘の寂しさや父の苦しみ、暗い未来への予感まで色濃く映し出す。
子供だからこそ思うこと、大人だからこそ判ること。
「U
>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

家族か世界か。
二者択一を迫られる不条理(にもほどがある)スリラー。
得体の知れない不安や妄想?それとも陰謀…?と常に荒唐無稽な緊張感を持たせた演出は否が応でも引き込まれる。
シンプルながらも犠牲、選
>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.9

映画館でミッドサマー観ると儀式のシーンなんか特にゾワゾワする感覚が倍増するから好き。
まるで飾られた絵画かと思うほど細部までこだわられたカットの美しさと生理的嫌悪感のコントラストはまるで祝祭に取り込ま
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.5

某名作映画をなぞりながらやがて分岐する過去、現在、未来。
護るべき者の為に人として、ヒーローとして…下した決断。
様々な試練と代償が2人のバリーの運命を加速させる。
笑いと涙が駆け巡り、ぐっとくる瞬間
>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

4.1

日常の怒りが1滴の水の如く溜まって波紋を生んでいく。
やがてそれが許容量を超え崩壊する時の邪悪な恐ろしさ、シュールでブラックな笑い、絶望にも似た快感。
震災、介護、新興宗教、障害者差別…様々なタブーが
>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

絡みついた女性蔑視と歪んだ正義で下される私刑に身震いがする。
最も恐ろしいのは暴力や血よりも人間の悪意、憎悪、嫌悪に盲信。
深く根ざした意識が街中に張り巡らされ誰もが気づかぬ間に毒されていく。
なかな
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

先入観、固定観念、偏見、こうあってほしいという期待…全てが裏に在るそれぞれの本心をかき乱し、深層から遠ざけていく。
人が人を拒絶することの容易さ、受け入れることの尊さ。
怪物とは何なのか。誰なのか。自
>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

3.7

生きていく上で欠かすことの出来ない水。
滞納者への徴収と停水。
不可欠な業務でありながらそれらで生活費を稼ぎ、日々渇いていく心。
ふとした出会いで自らの流れが変わり、奇跡が起こる瞬間のカタルシス。
>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.7

欲望も悪意も不条理も…どこまで理解しているかなんてわからないけど観ている自分も含め人は醜く愚かな生き物。
動物愛護という言葉がどれほど人間中心に考えられているか…あてもなく転々とするイーオー。
僅かで
>>続きを読む

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

2.8

18年ぶりに出所した旧友との再会から今まで語ることのなかった少年時代の過ちに葛藤しながら戦うその姿。
かつての師の面影から脱却し、最早後継者ではなく1人のボクサーの物語として確立されていた。
ド真ん中
>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.3

前作以上に厨二度上昇の世界観、アニメと見紛う超高速サイキックアクションは着いていくのに必死だったけど興奮した!
殺伐とした中にも頬の緩むほっこりとするやり取りは1作目より増していて楽しいけど、とっ散ら
>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.6

守るべきものが増えたドムに新たな刺客が。カーチェイスはド派手でスクリーン映え抜群、清々しさを覚える荒唐無稽で力技な展開とファミリーの絆で細かいことはどうでもよくなる笑
ギャルマインドなモモアがマジ最
>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.0

連続殺人鬼、犬、おびただしい量の鮮血、音楽。全てにおいて芸術的でクラシカルなスラッシャーだがその徹底した懐かしさとチープさに謎の感動すら覚える自分に戸惑う笑
不器用な伏線の張り方含めツッコミどころの多
>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.0

基本的には韓国版に忠実だが人物像が大胆に肉付けされクドさ、アクの強さ、クレイジー度が増してる攻めの姿勢が見事。
感傷的な描写は不要な気もするが、気迫のこもった演技で壮絶さやカオス味が足され、物語に新鮮
>>続きを読む

ブラフマーストラ(2022年製作の映画)

3.7

神話をベースに表現はよくないけどMCU的なヒーロー映画要素とインド映画らしいダンスやラブロマンスの融合が新鮮味あって面白かった!
能力バトルもハイクオリティできらびやかなエフェクトがふんだんに使われた
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

笑いと狂気の混じった不協和音が響かせる破滅のアンサンブル。
圧倒的地位を獲得し、オーケストラ全体をコントロールする指揮者の日常が音を立てて崩れていく様を緻密に計算された演出で鮮烈に魅せつける。
ちょっ
>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.3

寂れたミニシアターを介し、様々な人生が偶然に交錯する瞬間がとても温かくて優しくて。生き方を変えることもあれば楽しませたり観る人の心の拠り所になったり…そんな映画の素晴らしさがひしひしと伝わる。
これか
>>続きを読む

ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

3.4

警報の誤作動との思い込みによる初動の遅れ、そして行く手を阻む町の渋滞。
その間も覆い尽くす様に広がる炎。
不運やトラブルに見舞われながらも死者ゼロだったのはひとえに人命と歴史的建造物を守るべく勇敢かつ
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.6

傑作!
ロケットの悲しき過去とそれぞれの未来への選択。
笑いとバトルと涙と…そして作中共鳴し続ける脅威のシンクロ率と高揚感満点な数々の楽曲。
これ以上ない最高の締めくくりをありがとう。
彼らの行く末に
>>続きを読む

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

3.7

火災以上にそこに命がある限り諦めない現場の人間達の気概や勇敢な姿が激熱超えて灼熱。
1人1人の成長やチームの連携、そして駆けつけてくれるだけで安心してしまう存在の喜多見チーフが葛藤する姿にも揺さぶら
>>続きを読む

The Son/息子(2022年製作の映画)

3.8

父の理想と息子の現実。
期待という名の身勝手なエゴとそれに応えられない葛藤。
避けられない負の連鎖。
寄り添うことの難しさを知るそれぞれの選択。
愛はこんなにも無力なのか。
正解はないけれど、それでも
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

これぞ皆が観たかったマリオ映画!
横スクロール、Bダッシュ、強化アイテム、カートバトルまで…ゲームそのままの世界観で馴染み深いキャラクター達が生き生きと動く。
そして圧巻の映像表現はテーマパークのアト
>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.4

ひとりひとりを疑う警察側VSひとりひとりをもてなすホテル側のプライドを賭けた対立構造がより鮮明に、より熱く描かれる。
ミスリードに次ぐミスリードで疑心暗鬼になりながらも新田と山岸の相変わらずな掛け合い
>>続きを読む

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.5

やや前半は冗長だしマイケルとローリーが蚊帳の外になってる感は否めないけど、社会風刺的な描写も交えつつ王道スラッシャーな展開で楽しませ、一騎打ちで有終の美を飾ってくれた点はしっかりと評価したい。
感慨深
>>続きを読む

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

3.8

因縁、衝突、決別。
東京卍會結成秘話と新たな抗争の前触れとなる波乱や混沌。
結成当初から変わらぬ仲間を思う熱い気持ちとそれを引き裂く痛ましい事件。
クライマックス的シーンはないが前編として申し分ない見
>>続きを読む

アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

2.8

ファンタジー、なのに大人のラブストーリー。
濃密に語られる三千年にも及ぶ魔人の過去と愛の記憶。
孤独を肯定出来る存在と出会えることが救いであり心の隅で遥か昔から互いに願いとして思い続けていたのでは…と
>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

能面の内側に心の叫びを押し殺し、ただ耐え凌ぐだけの暮らしの中で手に入るはずのなかった幸せと希望は儚かった。
背負う必要のない罪をいくつも被った先に待ち受けた、想像を絶する地獄の業火が閉鎖的なコミュニテ
>>続きを読む

茶飲友達(2022年製作の映画)

3.9

社会や人間関係からの孤立、そして誰からも必要とされない寂しさに年齢や性別は関係ない。
作品から連想される欲望よりも人の温もりと希望を必死に求め、渇いた心を満たそうとする者達の優しさと愚かさを描き、日陰
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

SNS、アプリ、通話、位置情報、カメラと前作を凌ぐマルチタスクぶりを存分に発揮。
その全てに散らばる母の足跡からヒントを手掛かりにして浮かんだ犯人像に震え上がる…
危険を顧みない娘のタフさも見どころ。
>>続きを読む

ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

3.6

何回観ても全てを紐解くのは恐らく不可能。
余白と不穏とメタファーと。
観る度に、更に観る人により解釈が変わりそうな万華鏡の様な不思議な世界。
その中にいるススメも宮子も蓉子も人との関わりにどこか問題を
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

赦しと償いは必ずしも結びつくものではない。
消えることない過ちと向き合う限られた日々。
家族でもエッセイでも宗教でも…最期まで自分自身が信じられるものは救済になり得る。
書き手を越え読み手によって広が
>>続きを読む

>|