Newman

百花のNewmanのレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
3.4
原田美枝子が認知症の母親の役をやる年になっちゃったかと見始めました。そして、その役がピッタリに見えました。認知症の母とその息子(菅田将暉)のお話かと思っていたら、話の方向が変わってきた。偶然、神戸で出会った幼なじみの女性も浮気をしているし、母さんも。今はそんなにたくさんの人が浮気をしている時代なのだろうか?さらには神戸の震災まで出てくる。私、アメリカのドラマも結構見ていて、題材に困ると地震の場面がよく使われているなと感じていた。西海岸以外はほとんど地震がない国なのに。と、同様なのかと思ってみている。母親になった中年の女性も恋愛はするし、そのことを後悔しているわけではない。でも、息子にはすまないと思わずにはいられない、認知症になっても許して欲しいと言わずにはいられない。そんな話でしたが、全てが中途半端に感じた。認知症の母親を抱えて大変だという話でもなく、母親だってほかの全てのことがどうだっていいと思えるような恋もするという話にも仕上がっていない。そう思った。普通の女性が生きるってたいていの場合がそんな感じのものなのだと言えばそうなのかも知れないけど。映画としては中途半端な感じがした。半分の花火ってどこへ行けば見られるのだろう。
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