菅田将暉の目があり得ないほどにずーっと死んでいる。
それは過去の母親不信の辛い出来事があったせいだった...
平均スコアがまた低いですが、良い映画でした。
不倫、育児放棄、認知症、地震等の出会いたくない出来事が絡むので、地味で不快感と捉える方がいるかも知れない。
しかし、この作品は私の年齢で観るとズッシリと沁み入りました。
また菅田将暉夫妻の第一子誕生ニュースに相応しく、妻の妊娠、出産、子育てシーンがあるので、赤ちゃんを抱く菅田将暉の姿が妙にリアルに重なる感じで微笑ましく観れて"旬"も感じられました。今観たからこそ良かったかも。
年末に実家へ戻った泉（菅田将暉）は母、百合子（原田美枝子）の異変に気付く。医者から快復の見込みはない病気だと...子供時代からずっと、結婚して別に暮らす今まで、ピアノ教師をする百合子に距離を置いて来た。
家族は自分しかいない。優しい妻（長澤まさみ）は同居も勧めるが、老人施設へ入居させて、たまに会いにいく。
ある日、百合子が「半分の花火が見たい」と言う...
人間の記憶とは...自分以外に計り知ることなどない。自分も認知症になれば消えてなくなる。
認知症は誰のせいでもない。なった人間を責めることなんかできない。
若いからとて記憶は定かではない。都合の良いように記憶されてしまうことも...
泉の仕事がらAI人形が出てくる。1000人の記憶をコンピュータで認識させているがあくまでも機会。人間の心は持ち合わせていない無機質なもの。
ラストの菅田将暉の涙、良かった😭
原田美枝子は若い頃のシーンは化粧品のCMのようにハリのある顔を見せ、老けメイクをした等身大の表情も上手い。
想い出の相手は永瀬正敏。
上映当時よりも菅田将暉ファンも含め、今観た方がスコア上がりそう👶🏻
