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ザ・ディープ・ハウスのTKEのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

水中でサメやワニに襲われることは多々あれど、幽霊(悪魔?)に襲われるというのはなかなかに斬新な設定だったと思います。

呼吸もままならず、空気残量という制限時間が決まっており、ただでさえパニックになったら危ない状況下での恐怖体験なので、見てるこちらの緊迫感もなかなかのものでした。


廃墟を巡るカップルYouTuberのティナとベンが目指したところはフランス郊外の湖に沈んだとされる悪魔崇拝をしていたらしいモンティニャック家のお屋敷。

ドローンのトムを引き連れて探索する2人なわけですがもちろん閉じ込められてしまう。
閉じ込められるまでの時間はだいぶ長いものの、いつ本編始まるんだ?!というドキドキと不気味さは個人的には好き。


そして、いよいよ真打ち登場だ!と思ったら今までの思わせぶりはなんだったの?というくらい直接的に迫ってくるので、怖い通り越して笑ってしまった。

もちろん、迫られている2人は逃げ場のない恐怖のドン底なわけなのだが、いかんせん画面が暗いのと、空気による泡の量が凄くて、何が起こってるのか分かりづらいところが多かった。


一応、ドローン視点とカップル視点のPOV形式で進みつつ、第三者的な神の目線もあるのだが、それぞれが区別されていなさすぎて、せっかくのPOVも活かしきれていなかったのが残念。

特にドローンは、カメラに映っていないものの動きだけは探知している、ヤバいのが近づいてくるとノイズが入る等、人では出来ないギミックがあっただけにもったいなかった。


アイデア自体はよかったけど、全体的にもう少しうまく調理できたかも?というのが率直な感想でした。

ただ、過去になかった切り口で新たな映像を作り出してくれた(たんに自分が知らなかっただけならゴメンナサイ)ということで、プラス評価です。

最後まで疑問だったんですが、逃げた息子は今の今までどうやって無事に生きてこれたんでしょうか?
TKE

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