渡辺静

バブルの渡辺静のレビュー・感想・評価

バブル(2022年製作の映画)
3.4
謎の泡が降り注ぐ「降泡現象」により、重力が歪みライフラインが断たれた東京。
立ち入り禁止区域のそこは若者たちの格好の遊び場になっていた。彼らは建物を駆け回るパルクールのチーム戦を行っている。
主人公のヒビキは、あるとき海へと転落。そこへ不思議な力を持つ少女ウタが現れ、命を救われ…

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面白かったですよ!
厨二心くすぐる「崩壊後の東京」、そのなかでレースするという絵的な楽しさで、まず掴まれる。
進撃の監督らしいグリグリアクションと、小畑健さんらしいシャレオツキャラデザで、画面が華やか、見ていて飽きないのがいい。

ストーリーは、スジだけ見ると目新しさはないが、それだけに盤石な面白さがある。
終盤に向けて、主人公とヒロインの間の関係性の積みが、ちょっと弱いかな?とは感じたが。
また、虚淵さんらしい壮大ぽいテーマや裏設定は、すみません、あまり読み取れず。結局ヒロインと「泡」はなんだったのか、よくわかってません。でも、そこの種明かしが大事な作品じゃないと思うから別によし。

劇場版アニメクオリティ(この画は大画面で観たい!)の作品を、テレビで見放題で観れるなんて、すごい時代になったもんです。
渡辺静

渡辺静