ヒカル

バブルのヒカルのレビュー・感想・評価

バブル(2022年製作の映画)
4.5
評判がすこぶる悪かったので観るのを止めるつもりでしたが、信頼する少しマイナーなアニメ系ユーチュバーが"俺、人類で1番感動してしまう"とのサムネをupしていたので内容は聞かずに劇場へ

本作は、進撃の荒木監督、WITスタジオ、音楽が同じく進撃の澤野弘之、脚本がまどマギ、サイコパスの虚淵玄と豪華スタッフで作られたアニメ映画であり、テレビアニメ界では"僕の考えた最強チーム"と言っても過言ではないかと思います。

内容はファンタジー ボーイ・ミーツ・ガール パルクールアクション 歌モノアニメ映画です。(天気の子の劣化パクリと言うのが本作を貶める定番フレーズのようですが、プロデューサーは川村元気で同じなので少なくともパクリではないです。)

作画、音楽共にハイレベルであり、ネトフリでテレビでみた人は勿体ないオバケが出るレベルであり、劇場向けの本作をネトフリで先行公開しているところにネトフリの人も意外と頭が悪いのかと思いました。

作画についてはテレビアニメのVivyの目のアップで多用されていた異常に美しい絵(何と言うのか説明不能)が何度も贅沢に使われており堪能いたしました。ネトフリさんは予算を潤沢にくださったようでそこは感謝です。

また、観るまで知らなかったのですが本作は自分の好物の歌モノであり、澤野弘之さんのいつもより抑えた楽曲は主人公の女の子の優しい歌声と相まって心地よいもので、癒やされます。Spotifyで暫く聞き続けるつもりです。

観て良かったです、人類で5000番目くらいには感動させられたかもです。金が無いので悩ましいですが、ガラガラでしたので、おそらく速い上映終了迄にもう一回くらいは観たいと思ってます。

評判の悪さから人を選ぶと思いますのでオススメはしませんが、とても良かったですよ。


以下どうでもいい話ですが、少しネタバレ










パルクールのゲームで昔ミラーズエッジというマイナーゲームにハマったのですが、そのゲーム内で世界レコードのゴーストの軌跡を真似してタイムアタックをしたことなどを後半のとあるエピソードで思い出されたのも私にはポイント高く、アガる箇所でした。
(さらにどうでもいい話ですが、ミラーズエッジのテーマ曲はiTune Storeで初めてダウンロードした曲です。いい曲です。)




以下2022/05/21追記

本日2回目を観に劇場へ

2週目にして早くも朝一回のみであったがゆっくり座れるpremierスクリーンでラッキー
しかし観客約9人の中に人類トップクラスの咀嚼音を響かせる基地外が居てアンラッキー。少しは気を使ってくれたのか割と前半に食べ飲み尽くしてくれてひと安心。

今週一週間サントラを聞き続けたかいもあり、最高の映像と音楽を楽しめました。

澤野弘之さんは勝確の音楽でストーリーが読めてしまうので嫌だったのですが、本作は劇伴に徹しており新境地を開拓されたんじやないでしょうか。ミュージカル以外のソロミュージシャンによるサントラでは家でも聴ける作品で過去3年でベスト3に入ります

私のベスト3は
1 ユーフォリア ラビリンス
2 BUBBLE 澤野弘之
3 ダークフェニックス ハンス・ジマー
です
(劇場専用でしたらハンス・ジマーのDUNE)


本作の映像で好きなところは多いですが
ランクづけするなら

5 人魚姫の絵本の質感 
4ラスト近くのウタとヒビキの悲しい奴
3 花畑での2人でのパルクールと音楽
2 ほぼ止め絵の異常に美しい絵(Vivyのやつ)
1 アンダーテイカー戦後半のウタが渦の上を飛び始めるところからラストまで
(特に逡巡を表す目線カットから決意してヒビキの手を掴むシーンは最高ですね)

映像の美しさはこの3年では
1 龍そば
2 BUBBLE
3 海獣の子
です。アバター2にはどれも抜かれると思いますが、国産アニメの美しさは誇らしいです。

とんでもない美しく音楽も優れたアニメがコレだけ忌み嫌われるのは不思議ですね。お話も壮大なテーマで面白くていい作品ですよ。
ヒカル

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