れん

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路のれんのレビュー・感想・評価

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元ローリングストーン誌の編集者ジェイソン・ファインとブライアン・ウィルソンは昔からの友人同士。同乗する車に取り付けられたカメラに映る2人を眺めているだけで幸せな気持ちになる。
友人っていいものだなぁ。
ブライアンの弟であるデニス、カール、従兄弟のマイク・ラヴ、友人のアル・ジャーディンと1961年にバンドを結成。そしてビーチ・ボーイズは一気に人気爆発。
明るいけれど、どこかしら哀愁のあるブライアンの曲にはミュージシャンにもファンが多い。
エルトン・ジョン、ブルース・スプリングスティーン、惜しくも去年亡くなってしまったテイラー・ホーキンスたちも今作のインタビューに参加。
ブライアンが弟たちのこと、父親のこと、ドラッグのこと、今も抱えている精神疾患のことを自ら語る姿には胸打たれた。
誰もが天才と認める彼の光と影。
驚くほど繊細な心。
ガラスのように繊細な彼が音楽を作り、挫折を繰り返しながら今に至ることはひとつの奇跡だと強く感じる。
音楽は人を喜ばせ、癒し、自らも助けるのだ…
さて『ペット・サウンズ』を聴いて良き週末としましょう。
れん

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