忍者ものとあって冒頭からアクション満載、クライマックスまで様々な忍術も楽しい。おそらく裏テーマとして読み取れたのが、生きづらさを乗り越える女性の強かさ。ゲストキャラクターが妊婦のくノ一（！）ということで、忍者社会（男社会）に立ち向かい家族を守るため戦う彼女と、巻き込まれつつも協力していく野原一家、特にみさえとの関係は子を守る母親同士の共感で深く結びついていく。ほかにとあるくノ一も、軽視されがちな女性の社会的立場にもの申す痛快なシーンを見せる。そういえばひろしが妙齢の女性に鼻の下を伸ばすことがなかったのも（最近の映画はそういうのないのかな？）、性的な魅力の描写だけで済まさない女性へのリスペクトを感じないこともない？くノ一役川栄李奈の声優っぷりにはあっぱれ！！
