このレビューはネタバレを含みます
面白い。面白いんだけど、いつものしんちゃんとはアプローチが違う感じ…？
いつもドタバタに巻き込まれてはいるけど、今回は野原家へのとばっちり感が最初強くてモヤった。
結果的にそんな意図はなかったんだろうけど、閉鎖的な忍びの里、過酷な環境で自分の子の境遇を不幸に思った母親が、エゴでしんちゃんとか野原家を巻き込んだように強く見えた。
お臍…とか出産とか色々掛けられていて、伏線もありよく練られているとは思いつつ、しんちゃんの涙の安売りや子供には理解しにくいかなと思える伏線…テンプレになりつつ新鮮味に欠ける家族再会演出。大人も楽しめる作品とはいえメインキャラや家族の境遇、背負うものの重すぎ感（一生人間に戻れないとか）…気になる箇所が個人的にだけど何個かあった。あと心理描写がリアルな割にファンタジーもかなり前面に押し出しててちぐはぐ感が…忍術といいつつ魔術だったし。それに妊婦…あまりにアグレッシブに動きすぎなので「妊婦のフリをして重大な事実を隠している」と途中まで考えちゃってました。
ですが…それらを差し置いて、回想シーンの演出、ギャグを含め面白かったです。自分は共感しにくかったですが、親目線になると全くいい意味で違う作品にも見えるかもしれません…
これほど家族愛の描き方が綺麗で心打たれるアニメはそう多くないと思う
