2022年の『クレヨンしんちゃん』劇場映画シリーズ第30作目。
これは泣く。これまでの作品でも野原一家の回想シーンが出る度に泣いていたが今回も例に漏れず。しんのすけが生まれるシーン、赤ちゃんの時の想い出、成長を支えるみさえとひろし。本当にこういうのに弱い。
しんのすけの新生児取り違えの発覚から始まる本作。生まれた環境による不条理さという重い内容を描きつつ、親から子供への愛、そして子供からの親を求める純粋な気持ち、それらを明確に描く。そこにカスカベ防衛隊の活躍も加わり、両親も友達も活躍する集大成となっている。
そこに現代家族の在り方や女性の活躍、多様性など今風の要素も取り入れる。
忍術やもののけへの変身など映画ならではのファンタジー要素は強いが、忍術を使う事でのデメリットも存在し、描ききれていないダークな設定がまだまだ多い。
