メシと映画のK佐藤

ウルトラマントリガー エピソードZのメシと映画のK佐藤のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ネット配信と同時公開の為に上映している劇場が少なくて、観るのに難儀しました😅
コロナワクチンを打てない年齢層の客が多いであろう作品の為に仕方無いとはいえ、映画館で観たい派の客にも少し配慮して欲しかったなー…。
パンフも作られて無かったですし…。

伝えたいテーマは良く分かるのですが、それを描き切れていませんでした。
劇場版タイガ同様にダメダメだったテレビシリーズの汚名返上を期待していたのですが、劇場版も微妙な出来であったのが残念でなりません…😭

トリガーが人(ケンゴ)として化身したのは、仲間との絆により笑顔になる為であったからかもしれない…と云うテレビシリーズを経ての着地点は素晴らしいと思うし、それに伴って絆をテーマにする選択も間違っていないと思います。
ただ、作中で描かれてる一つ一つのイベントがテーマに直結したものになっておらず、テーマを描くに至っていなかったのが個人的に本作で最もダメだった部分です。
ケンゴとGUTS-SELECTの面々との絆の描写に注力していれば良かったのに、ゼット先輩との共演により、それが出来ていない。
本作でゼット先輩の参戦の必要性は全く感じられませんでした。
ラスボスでありテレビシリーズでの一連の事件の黒幕的存在であるトキオカ(イーヴィルトリガー)も、独りよがりの正義の力を渇望するキャラにする事によりケンゴとの対比を成立させ、絆のテーマに直結させようとしていたっぽいのですが、トキオカの踏み込んだ人物描写が出来ていなかったのでテーマとの関連付けも中途半端になっていました。

アクションに関しても、劇場版らしいスペシャル感が皆無だったのが寂しかったです。
劇場版だけのオリジナルフォーム等のサプライズは欲しかったですね…。

総じて、テレビシリーズ同様残念な出来と言わざるを得ない劇場版トリガーでありました…。