雑誌アンドプレミアム 生方美久「心に寄り添う映画の言葉。」より
恋・大学・本好き、この3軸が揃った時、森見登美彦がチラついてしまった。四畳半神話大系の「私」のような西条。
永遠と「恋の定義」について議論する。シーロウ・キーターの言葉のように誰しも恋を正しく語ることはできない。
この物語の終着点として誰かとくっつのかなぁと思っていたし、そうなる。でもこの結果に異論はない。
「つまり私が恋だと思えば、それが恋なのですね?」、西条が決めたらそうだし誰しも言えること。あなたがそうだと思ったら、その気持ちを信じていいんだよ。
淡々と校閲するシーンと東雲さんへ文章を書いていたシーンが好き。
見終わった後、西条の言葉遣いが移ってしまった。つまり、この口コミにも影響しているのである。