ゆみモン

生れてはみたけれどのゆみモンのレビュー・感想・評価

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)
2.9
1932年 小津安二郎監督サイレント作品。弁士入り。

吉井家の兄弟がいい。子どもの声は聞こえなくて弁士の声なのだが、表情や仕草でその素朴な可愛らしさがよく伝わってくる。
子どもには大人の世界の理屈は理解できない。自分たち子どもの世界の真理が正しいのだ。
その子どものレジスタンスをわかってやる父・吉井さんも辛いところだが、やはり元通りの生活に戻るしかない。せめて子どもたちの将来に夢を託して…。