ゆみモン

最後の突撃のゆみモンのレビュー・感想・評価

最後の突撃(1957年製作の映画)
2.7
大平洋戦争中、ラバウルに散った将兵の姿を描く戦記篇。松浦義教の原作を陶山鉄が脚色、阿部豊が監督。

多くの反戦映画と異なり、戦闘そのものより、隊の中での兵士の最期、上官としての在り方・判断…等を描いている。
一兵卒一人の生命でも、人の生命が最も尊いはずだ。一人でも多くの兵士を、生きて日本に連れ帰ることが最優先のはずだ。
しかし、当時の「生きて虜囚の辱めを受けず」という価値観の中では、上官は個人的な感情を捨て、その兵士のための立派な最期を選択してやらなければならなかったのだろう。

改めて…戦争は本当に愚かだ。