認知症の妻友子さんを支える90代の信友良則さん。お二人はドキュメンタリー作家の信友直子さんのご両親。
前作「ぼけますから、よろしくお願いします。」から4年。前作もかなり良かったが、今作も期待を上回った作品になっている。
お父さんが淹れるコーヒー、美味しそうだったな。毎日手押し車で片道1時間かけてお母さんのお見舞いに通う腰の曲がった後ろ姿に人生90年の哀愁が漂っていたな。耳が遠いので娘の話に手を耳に当てる姿可愛いらしかったな。
何度涙を拭き、何度鼻を噛んだか分からない。
監督の両親を呼ぶイントネーションは真似しようと思った。
老老介護についてだけじゃなく、夫婦愛、親子愛をも描き、親子だからこそ見せる、撮れるドキュメンタリー作品だ。