この映画のナンバーとして収録されている｢Percy Had a Heart｣がずっと見たくて、探して探して、ようやく｢血に飢えたデイブ｣の邦題と日本語字幕がついたDVDが10枚組の一枚として出ているのを見つけ買ってしまった。

全体としてはコメディ色が強くて、ミュージカル要素はオコナーが酒場で披露するタップダンスと、その流れで歌う｢Percy Had a Heart｣くらい。もちろんこのナンバーだけでもオコナーの人間離れした身軽さや甘い歌声を堪能することはできるけど、魅力を最大限発揮しているわけではないのが少し残念でした。

当時のユニバーサルはおそらくミュージカルのジャンルにそれほど力を入れていなくて、ミュージカルやコメディは、大量生産できるB級作品としての位置付けが大きかったのかなと思った。

日本ではほとんどが未公開でDVD化もされていないけど、オコナーがユニバーサルで出演してきた作品は、多分こういう軽いコメディ映画が多かったんだと思う。他社スタジオや他ジャンルで出演した映画でも所々に感じられた、コミカルさに振りすぎているように見える演技は、これらの経験から来ていると考えるととても腑に落ちた。と同時にもしきちんとミュージカル俳優として経験値を積んでいれば…という仮定をせずにはいられない……。
この映画の翌年に｢雨に唄えば｣に出演したことが、何よりも幸運だったのだと思います。もちろん彼の実力だが！！！



申請出してすぐ追加してくれるFilmarksさんすごい。ありがとう。