サバカン SABAKANのnozzymacacoのレビュー・感想・評価

昭和の片田舎、小学生のひと夏の冒険。
友達と二人乗りしてイルカを探しに行ったことはないのに、何故か懐かしい物語。

旅の途中で出会う在日のお姉さんお兄さんのカッコよさ。
ミカン農家のおっさんのツンデレ感。
そして昭和ノスタルジアを象徴するかのような、尾野真千子と竹原ピストル夫婦の包容力。

そういう登場人物達の空気感が全部相俟って、心地いい流れがずっと続いておりました。

主人公の小学生と大人になってからの草薙君が似ていないのが途中で気になるけど、その心地いい流れがそれをふと忘れさせてくれるのです。