星のカービィ

サバカン SABAKANの星のカービィのネタバレレビュー・内容・結末

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2022/08/13
家で視聴。小川ちゃんに勧められて。

とてもエモい作品だった(稚拙な出だしになるが…)。これから夏が来るたびに久ちゃんと竹ちゃんの夏の冒険を思い出すだろう。

■内容面
・夏になると毎年思い出す少年がいるという話。80年代に没頭するのに良い設定
・竹ちゃんちを見て笑わなかったという理由から、ブーメラン島に行くという理由をつけて、久ちゃんと仲良くなろうとする竹ちゃんかわいい
・仲良くなろうとする姿も可愛いし、仲良くなったあかつきに家に招くあたりも子供ならではの言動(そしてタイトル回収なるほどとなった)
・ちょっとした行き違いで、友達の間柄に亀裂が入ってしまうことがあるのも子供ならでは。夏休み明けの距離感はかなしかった
・竹ちゃんの母が亡くなって転校するとなるとわかり、久ちゃんも自分の気持ちに気づく。そこで大量のサバカンを買うわけだが、自分の思いをもとに言動出来たのは素晴らしいなと思った
・最後の電車見送りながらの「またね!」と、見送り終わった後込み上げてくる涙には、こちらの涙腺も緩んだ。竹ピスとのハグも相まって緩んだ

■構成面
・久ちゃん役の子役がとても良かった。演技っぽくない演技が神がかっていた。また弟役の坊主の子も実弟というので、また面白い
・台詞やBGM、曲で多く語りすぎないのがよかった。80年代の夏の長崎を想起できた
・竹ピス良い味出しスギイ
・尾野真千子良い味出しスギイ
・草彅である必要はあまりなかったかな
・子供の経験、思い出って綺麗に繋がってないことが多い。それがリアルに表されてたと思う。ヤンキーのくだりや、お姉さんのユカのくだりが、変に伏線になっておらず物語のイチ登場人物でしかないと言う点が、子供の経験・思い出っぽさを出している