ヒカル

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのヒカルのレビュー・感想・評価

4.5
アカデミー賞作品賞ノミネート作を最終的には受賞しそうにない3作品(トップガン2、エルヴィス、アバター2)しか観ておらず、お祭り参加気分を少し味わう為に本作を視聴することに。何故か朝一はIMAXしかやっておらず、無駄銭と思いつつ+500円で土曜日朝一で劇場へ。(お客さんは50人くらいでIMAXは流石に京都では箱デカすぎかと。)

ちなみにフェイブルマンズもアカデミーノミネート作ですが、昼飯後に実話系を観ると90%寝てしまうので連続視聴は危険と判断し、明日の朝一で観る予定です。(昼飯後に観て寝た実話系映画はケイコさん、リスペクト 朝でも寝たのはグッチ)


本作についてですが、前半はコメディ要素強めのマルチバースの描写などがやり過ぎ感を感じさせますが、殆どのやり過ぎが伏線としてラストに向けて逆に効いて来て自分にはぶっ刺さりました。 

役者さんは皆いい演技でしたが、ミシェル・ヨー及び旦那さん役の2人はラスト近くにめちゃいい顔をこれでもかと連発しその顔にも自分はやられました。アカデミー主演女優賞及び助演男優賞ノミネート納得です。

テンポ、ホラー要素、カンフーアクション、下ネタ、ルッソ兄弟なら許される?MCUオマージュネタ、秀逸な伏線回収、アバター2とは比較にならない家族愛 全てが揃った極上のエンタメ作品かと思います。根っこのテーマは特に閉塞感の強い日本人には刺さるもので、元気が出る作品でもありました。(ただ、映像もマルチバース描写が面白かったですがIMAXじゃなくて良いかと思います。)

3月は観たい洋画が多いのでスケジュール的に厳しいですがもう一度行きたいなと思わせるくらいには良かったです。本作は洋画で久々のmust seeじゃないでしょうか。




以下は2023/4/1追記

本日ファーストデイでしたので2回目視聴。当初はエスター2とdungeons&dragonsを1200円×2で観る予定でしたが、dungeons&dragonsの字幕版はIMAXのみで更にエスター2とは時間が噛み合わずに本作とdugeons&dragonsが共にIMAXとなり1700円×2となる始末。若い人の吹き替え勢の勢力が今後も増えていき洋画の字幕は京都のような老人多めの滅びゆく街ではIMAXでしか観れない未来が予想されて気分が滅入りました。

2回目視聴ですが、1回目同様に感動させられまくりで満足いたしました。1回目は1位キー・ホイ・クァン 2位ミシェル・ヨーでしたが、今回はキー・ホイ・クァンが活躍するストーリーを把握済だったからだと思いますが特にミシェル・ヨーの後半のいい顔に複数回やられました。ケイト・ブランシェットは凄かったらしいですが、ミシェル・ヨーさんが主演女優賞取れて良かったです。

また、サントラをかなり聞いたおかげかSON LUXの音楽は劇伴としては異色ですがかなり効果的に使われてることが解り、本作の編集の凄さを音の面でも理解することが出来たような気がします。

アカデミー7部門はちょっと出来すぎな気もしますが編集賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞及び役者の魅力をここまで引き出したダニエルズの監督賞の5部門は改めて納得の結果と私は思いました
(個人的には作品賞だけで良いので、マーヴェリックが受賞してほしかったです。)
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