《マルチバース最高傑作。》
様々な映画賞を総ナメして、
アカデミー賞最大ノミネートをして話題の本作。
A24人気投票みたいなのでも一位を取っていましたね。
そんなこんななので、
フラットではなく少しハードルが上がった状態になっちゃうのは仕方ないかと。
そして蓋を開けたら…
いやぁー!
好きだー!
めちゃめちゃ好みにバシッとハマる作品でした!
これはかなりの好き嫌い別れる作品ですね。
反ったらずっと反りっぱなしな人も多いと思います。
ただ好きな人も嫌いな人も間違いなく一回も観たことない映画になってはいます。
監督のダニエルズの振り切ったネタが、ようやく特大ホームランを打った感じですね。
『スイス・アーミー・マン』、『ディックロングはなぜ死んだのか』と独特にも程がある作品ばかり作ってきましたが、
本作が間違いなく一番完成度高かったです。
マルチバースを舞台にして様々な映画が作られてますが、
いやこれぶっちゃけMCUよりマルチバースを巧いこと使ってません?(笑)
更に面白いのは本家MCUのルッソ兄弟が製作にも関わっていること。
細かいところまで作り込んでいて、
小さいネタもちゃんとラストに全て回収してくれるのも気持ちいい。
そもそも『マトリックス』、『レディ・プレイヤー1』、『フリーガイ』に共通する所で、
何も持たないキャラが何かの力をダウンロードして戦うみたいなのが大好きなんです。
だから本作もまさにその設定があって大好きでした。
マルチバースと言う難しいテーマなのに、登場人物が極端に少ないからめっちゃわかりやすいんですよね。
風呂敷はとんでもなく広がっているのに、話としては単純なんですよね。
複雑さとわかりやすさがこんがらがっている感じもたまらないです。
とがりまくった本作ですが、
アカデミー賞このまま獲って欲しいなぁ。
もし獲ったらかなり異質な存在になるなぁ~。