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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのvのレビュー・感想・評価

3.0
『スイス・アーミー・マン』のダニエルズ監督作品。アカデミー賞作品賞ノミネート。A24配給。
経営するランドリーの税金問題、父親の介護、離婚危機、反抗期の娘など数多の問題を抱えるアジア系の主人公エヴリン。そんな彼女は、別のマルチバースの夫から巨悪と闘う運命を託される。マルチバースにアクセスし、悪に立ち向かう彼女だったが、その悪の正体はなんと実娘のジョイだった-。
映像表現がとにかく多彩で見所が多い魅力的な作品で、「カオス」という言葉は多分この映画のためにある。作品の主題も、何者かになろうとしてなれなかった人間や、自分のアイデンティティを周囲から認められない人間の話になっていて現代で上映される意味のある作品だったと思う。
ただ、作中のユーモアや下ネタが全く自分に合わなくて、あんまり乗り切れずだった。物議を醸してる犬のシーンは、犬嫌いな自分からしても不要な描写だし、アダルトグッズも要らなくね…?ってなった。
こんな新しい作品が結局分かりやすい家族愛に帰着しちゃうのも、なんかなーー
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