いのりchan

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのいのりchanのレビュー・感想・評価

3.9
よかったけど、よかったと“思わされる”(否定的でない意味で)映画。思ったより「家族家族」してなかった。いや、「家族家族」していたけどなんか、むずかしいね。わたしは個人的に、これは「私ときどきレッサーパンダ(Turning Red)」と二本立てでみたいなって思った。Turning Redと違ってよかったのが、エブリンがウェイモンドの闘い方を受け容れたところ。マジでよかった。家族やロマンスの前に、「つながり」だった(前者ふたつでもあるけれど)。

(別の闘い方が提示されるところ;むろんTurning Redは三代続いたひとつの闘い方、というのが活きている作品だったからそれがだめとかじゃなくて、別の観点の「ちから(エンパワー)」のあり方を提示してくれたところがよかった。)

ウェイモンドのbe kind.のメッセージもジョブ・トゥパキの「あたしは物理的にここにいるのにここにいることをあんたが許されないって言うんだね(字幕自信ない)?」も差別と排除があり続ける社会全体へのメッセージでもあるというのはもちろんだけど!

この映画で主眼が置かれている(いやエブリシングエブリウェアなので社会全体、も主眼なんですけどそゆとこも賢しくていいなと思った)家族、普段共にいる相手、常に隣にいるからこそkindになれないことを乗り越えることが必要だと言うのが、体調が良くなってきて、体調が良くなかった時に周りにいるひとを大事にできなかった瞬間瞬間のあたしを思い出させてくれた。あたしもっと頑張れるし、謙虚にいこうと思えました。まわりに大感謝。言葉じゃなく行動でみせていきたい。

他にも思ったことたくさんあったのでのちほど追記。するカモ。トゥパキのお洋服かわい〜!