しゅんやんぐ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのしゅんやんぐのレビュー・感想・評価

4.7
凄い情報量で感想がいつまでたってもまとまらない。
マトリックスを現代版にアップデートした感じ。あと、ミスター・ノーバディ感も感じる。

今風に感じる理由は、一昔前だったら主軸にならないアジア人キャストの配列なのが理由の一つ。あと、ジョイ役が渡辺直美や、Lizzo見たいなビジュアルなのも今っぽいし、初めてガッチャマンクラウズを見た様な感覚。

ウォン・カーウァイ、キューブリック等の様々な映画オマージュもあり、映画=マルチバースと示唆してる? 主役ミショル・ヨーの実際の人生をも映画の構成要素にしているのに本当に凄く高次元的。

壮大に平行世界を行き来するスケールでありながら、ほぼ国税局の内だけで繰り広げられる家族と愛の物語に収まるのが良い!!
ラスト近辺は何故か凄い泣かされた… 個人的にはマルチバースのネガティブな面も描きながらも、皆が愛し合える可能性があるポジティブさを感じた。