ごんす

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのごんすのレビュー・感想・評価

4.3
ダニエルズの過去作『スイス・アーミー・マン』がそこまでハマらなかったので期待はしていなかったけど面白かった。
良くも悪くもこんな人間になるとは思わなかった…と感じることが自分も多々あるのでこの映画の設定に入り込みやすかった。
マルチバースの自分の“能力”を借りて戦うという設定なのだけど、これが非常に物語に上手く生かされていると思う。
後から考えると我ながら泣くほどのことかねと呆れてしまう程早めから泣いてしまった。

『スイス・アーミー・マン』ではそんなに笑えなかった下ネタギャグも意外と笑ってしまったし敵キャラクターが魅力的なのも飽きなかった要因の一つ。
ジェイミー・リー・カーティスが最高だった。
ミシェル・ヨーのアクションはもう少し観たかったな。
かなり面白く観た自分でも終盤は結構くどいなぁと感じてしまったし配信で観たらかなり違った感想になったかもしれない。
情報量が多すぎるという感想もあるけれど自分には都合良く興味深い情報しか入ってきてなさそうで理解できているかは怪しい。
とにかく短所より長所が凄く気に入った作品。

この作品に合わなかったバースの自分もいるのだろうと考えると恐ろしい。 
けっこうきつい時間なのだろうな。
紙一重でどこまでもハマれなかったと思う作品なので映画って出逢うタイミングで全然違うなと改めて感じた作品だった。 

アカデミー賞はどうなるのだろう。
昨年の『コーダ』のように嫌う人が少ない方が有利っぽい。
本作はジェイミー・リー・カーティスに助演女優賞あげてほしいけど作品賞か監督賞は『フェイブルマンズ』スピルバーグに獲ってほしい。
主演女優賞のメンツが凄い。
推しのミシェル・ウィリアムズ様はまたまたライバルが多い!
ごんす

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