moo

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのmooのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

一つの家族を描いていて、描いているテーマもすごくシンプルなのに、ちょっと複雑にしすぎている感が否めないかなとは思った
でもマイナスポイントと言えばそこくらい
まぁそれが大きいマイナスなのかもしれないが
要素は多い分色々感銘を受けた部分はあるが、特に好きだった箇所
①パッとしない夫が明るいとは言えない現実に対して常に笑顔に、少しでも明るく生きようと彼なりの闘い方を貫いたこと
②ラストシーン、娘の「意味のある時間なんて少ししかない」という言葉に対して、「ならその少しの時間を大切にしよう」と返した母親
③結局人間関係において、しっかりとお互いを見つめあって"対話する"ということが大事なんだということ。言葉にすること。

感想ブログを見て思ったが、その著者は娘が陥っていた一種のニヒリズムは、現代社会の"相対化"というダークサイドと考えているらしい。"人それぞれ"というのはいいこともある反面、誰かにとって大切なものが誰かにとっては全く価値のないものになるということに虚無感を感じることもあるそうだ。それが個人的には初めて出会った感覚なので新鮮だった。一つ学べた気がする。

まぁ、いい作品でした
上述したように複雑化しすぎて好きではないかも
moo

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