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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

この程度でポリコレポリコレ五月蝿い人がまだまだ多いですね。主人公の娘がレズビアンでアジア系ってだけです。そんな設定の映画なんて今どき普通です。アカデミー賞対策でもなんでもないです!男がプリキュアに、女が仮面ライダーに変身する時代なのに、何を言ってるんでしょうか???

そもそも結構オゲレツな下ネタも多くて、特にコレクトネスされてるような映画とは思いませんでした。動物愛護団体からクレーム来そうなシーンもあります(笑)(あれキル・ビルのパロディって聞きました。それ以外にも映画パロディ多め)

マルチバースを渡り歩きながら喧嘩するっていうと、シンエヴァのラストバトルっぽいですよね。或いはスティールボールランのD4Cとかですが、敵と味方も全員も同じような能力を持ってカンフーバトルするというのはなかなか新鮮な体験でした。

ギャグシーン(或いはシリアスな笑い?)も多くて、映画館だと結構みんな笑ってましたね。『奇行であるほどマルチバースにつながりやすい』的な設定があるので、真面目なシーンも謎アクションするというシュールな場面がたっぷり。それでいて、最後は普遍的な家族愛で纏めるので、感情がグチャグチャになります。アカデミー賞作品でありながら好き嫌いは分かれると思いますが、この映画体験は何物にも代えがたいです。

(追記)
今敏の『千年女優』を観て戻ってきたのですが、エブエブは実に『千年女優』な作品でした。或いは『パプリカ』でも良いですが、いずれにせよ今敏作品を実写化したのが今作の映像イメージです! パンフにも今敏の名前が出てくるので、ダニエルズ監督が影響下にあることは間違いないでしょう。
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