ラグナロクの足音

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

1.0
なるほど確かに"エブリシング"系のベーグルは名前に反して真ん中は欠けてるね笑『マトリックス』から始まり『マインドゲーム』『銀河ヒッチハイクガイド』を通って『マグノリア』で終わる。アカデミー賞最多7冠おめでとうとお祝いしつつ、内容は(かなり雑に)輪廻転生/ニルヴァーナ/般若心経にポリコレを混ぜ込んだだけのもので、なろう系の成れの果てといっていいような出来だった。決して永劫回帰と混同するなかれ、並列世界における偶然性を全肯定するのではなく、可能性世界の比較をすることしかできない現代人の闇。なんとなくアメリカ人が評価するのは分かる、移民ならではの悩みに共感するのであろう。然しなぜそこまで日本人まで評価してるのかが分からん。人はカオスな話というけれどこんなシンプルで深みのない本もなかなか無いぞ。マルチバースなんて長年日本アニメが取り組んできた極めてオーソドックスな表現なので特に真新しくもなく、埋まらない格差の拡大といったストック型社会に端を発する親ガチャといった世界全体の若者に蔓延している悲観的運命論とその逃げ先のメタバースへの没入傾向から察するに、現代ならではのテーマ/文脈といったらそれまでだが、よく考えれば分かるように、これはただの仏陀の悟り/第三の目の開眼までの過程を大袈裟にみせるだけの話であるし、こんなに延々とセンスのない同じギャグを浴びせつけられるような浅いコメディに、ハリウッドは作品賞あげてる場合なのかね。業界におけるアジア人の復権だとメディアが連日祝福をしているが、そのチャイニーズマネーの波に乗っかって白人(アカデミー会員)が進んで賞を授与してくることこそがアジア人への最大の差別ではないのか。これのどこがカンフーへの敬意なのか一切理解できなかった(ジャッキーチェンが演じなくてほんとよかった)アメリカンチャイニーズとチャイニーズを混同するなかれ。アカデミー賞でのハリソンフォードとジョナサンキーの抱擁が虚しくみえたのは自分だけではないはず。なぜ拒否しなかったのか。これじゃあ欲望に負けて映画俳優になってしまった負の世界線のまんまじゃないか。笑 まあそれは冗談として個人的にハマりませんでしたな。サンラックスに免じて1ポイント。あとジェイミーリーカーティスまじで最後まで気づかなかった。
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