ラグナロクの足音さんの映画レビュー・感想・評価

ラグナロクの足音

ラグナロクの足音

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ロストパラダイス・イン・トーキョー(2009年製作の映画)

1.9

両親を亡くし知的障害者の兄と二人暮らしの営業マンが兄のためにアイドル兼デリヘル嬢を呼び、兄が犯した罪を見つめ直すというもの。題材的には、東京のどん底3人が協働するって感じで新鮮だったが。不自然に障害云>>続きを読む

ある過去の行方(2013年製作の映画)

4.0

ファルディー怖え。ここまで人間のつく嘘を自在に操る作家他にいないのではと思う。まじで怖え。本音を言いたくても言えない家族のヒリヒリ感滲み出てます。
元妻に会いにパリにやってきたイラン人の元夫。植物状態
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息子の部屋(2001年製作の映画)

3.4

2001年のパルムドール。ブライアンイーノの試聴会が近づいてきたので再視聴。海上事故で息子を亡くし精神崩壊した心理学者の父親とその家族が、彼の遺したものを見つめ直し回復するまでを描く何ともありきたりな>>続きを読む

ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.0

史上初めての電話による会話オペラジャンコクトー人間の声を現代版に脚色。出て行った元カレに愚痴を言い続ける30分の一人芝居。睡眠薬を13粒になっていたり、最後も首吊りではなく鮮やかな火災に変更していた点>>続きを読む

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.8

まさにパラレルな話でメッセージ性もアルモドバル作品では未だかつてないほど強いなあ。どこにも狂った歴史があるね。
高齢で念願の子どもを身ごもったシングルマザー。無事に娘を生むが隣り合わせの女の娘と入れ替
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

2.7

二つの母子愛を巡るホラーファンタジー。SNS中毒の完璧主義者である母がから娘への歪んだ愛が大きくなれば大きくなるほどバケモノは醜くく大きくなっていく。そして娘はそんな醜態を気にせず、彼女が愛情を注げば>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.4

日本好きすぎかよ。でもこのどす黒い話の発端が、魔法少女になりたいという夢である点、とても皮肉が効いていてよい。ただ父と女の出会い方だけ日本人の自分からすると不自然すぎたかな。
末期がんの娘の願い・本物
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

1.0

こうゆうのまじで勘弁してほしい。フェニーリを意識しすぎてるからか、ただただ遺作臭がやばかった。やはりイメージの洪水は白黒だから観ていられるんだなと確信。自己批判をしているようで自己模倣の枠を出ない感じ>>続きを読む

マンティコア(2022年製作の映画)

4.0

お手本みたいな構成で参った。基本的にはボーイミーツガールだが、ペドフィリアから脱却しようとする青年の心の動きが凄く丁寧に描かれている。ベルムト監督らしく内容も相変わらず東京愛に溢れていたが、今回は小児>>続きを読む

ザ・ビースト(2022年製作の映画)

4.1

最優秀作品賞おめでとう。殺す側も殺される側もそれぞれの正義で生きている。そして遅かれ早かれ両者は消えて、女だけが残される。ビーストってのはつまり、男ってことかな。途中で主人公が奥さんに切り替わるの自然>>続きを読む

カイマック(2022年製作の映画)

3.5

北マケドニアの首都スコピエの集合住宅を舞台とするブラックコメディ偶像劇。最後で二つの家族の物語が繋がるという感じ。カイマック(=トルコの朝食に欠かせない甘い乳製品)のような人生の甘味(刺激)ばかりにす>>続きを読む

ラ・ハウリア(2022年製作の映画)

3.8

コロンビア社会の縮図おもしろい。透明人間、それは目に見えないけども確実に存在し心の深層を蝕む。この日本にはない少年たちの絶望感、素晴らしい。神秘性すらも感じてしまう演出に参った。北米では絶対この感じは>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.3

ココナダが仕掛けるサイファイ。もろゴーストストーリー的な手法で純粋記憶を描きたかったんだろう。前作同様に静かな演出なのはいいんだが、さすがに活劇やるには動きが無さすぎ且つ既視感ありすぎてノレなかった。>>続きを読む

コンビニエンスストア(2022年製作の映画)

3.1

いまや20万人以上のロシア人が中央アジアへ避難している状況への皮肉かな。物語は労働搾取もの。ロシアでウズベクスタン人の移民労働者がコンビニエンスストアで奴隷の如く扱われ出産したばかりの娘を奪われたまま>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.3

祖母が死に母親が出て行った矢先、少女は自分と同い年の母親に森で出会い、やがて若かりし祖母に出会って別れを告げる。
クレールマトンの圧巻の映像美アゲイン。女性の背中を追う話は前回とも重なるが、ちと本がシ
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ブロンド(2022年製作の映画)

2.8

噂どおり確かにやべえ内容だった。大炎上している理由もよくわかる。ハリウッド最大のアイコンを完膚なきまでの悲劇ポルノスターに仕立て上げてある。監督も製作のブラピももちろんだがアナデアルマスも大丈夫か?ま>>続きを読む

move / 2020(2020年製作の映画)

-

深田監督在宅短編。映画は瞬間の連続。なにも語らずとも表情だけで観る側は想像してしまうことを避けられない。という感じか。実験映像ですわ。

ディック・ジョンソンの死(2020年製作の映画)

3.3

カメラマンが認知症が始まった父親を題材に生前葬的なドキュメンタリーを撮る。死までもギャグにしてしまう心意気と親子の絆がうたく撮られている。美しい。アドベンチスト教派って初めて知った。

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.0

本気とはどのように発現されどのように他者に示せるのか。尺が長さが機能し話のヤバさがじわじわやってくる。ただ連続して見るよりぶつ切り(ドラマ版)のほうがよかったかな。無計画に他人と関わることの危なさ。ト>>続きを読む

See How They Run(原題)(2022年製作の映画)

2.9

ロンドン中を駆け巡るシアーシャが可愛すぎるだけの映画。このメンツなのでウェスアンダーソン臭がぷんぷんするが内容はBBC制作レベルのクオリティで残念だった。1953年のロンドンを舞台にアガサクリスティー>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

思っていた以上にスピちゃんのエピゴーネンすぎて苦笑い。これまでの2作品同様に黒人の搾取されてきた歴史を直接的すぎるアプローチで描き出す。映画業界における差別という切り口から"見せもの"に対する普遍的な>>続きを読む

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.9

去年のアカデミー賞受賞作。生命の神秘をこれでもかと伝えてくるタコに恋した素潜りダイバーの話。1年の寿命でタコがどのような一生を送るのかをハリウッド映画の切り口で編集することで全く飽きさせない。というか>>続きを読む

THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

3.8

ギドク流救いようの無さ政治篇。思想犯にならないように目を瞑るってのは面白い。ボートの事故で国境を超えてしまった漁師は韓国政府にスパイを疑われた徹底的にリンチされるも証拠不十分で北朝鮮に返還されるが同様>>続きを読む

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.1

どのカットも絵がヤサ美しい。シモン監督の断片的な幼少期の思い出の組み合わせ。母を亡くしたという事実を受け入れて初めて涙を流すまでを淡々と子供(自分)を見守る形で撮っている。時間を忘れるほどゆうがだ。ひ>>続きを読む

彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.4

中盤以降に徐々に理解ができてくる初めての感覚。目には見えていないトラウマに苦み家出する女の心象風景がとてもリアルに描かれ、記憶の断片が徐々に重なり合ってラストに帰結する。この編集はえぐい。アルマリック>>続きを読む

ユキとニナ(2009年製作の映画)

4.0

即興演出らしいが至極自然な子供の演技に驚いた。両親不仲の家庭に生きるユキ。日本人の母親はフランス人の父親に愛想を尽かし日本に戻るという。ユキは親友アナと離れることを嫌がり父親の元に留まる。ある日森の中>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.1

たしかにアリスが撮った写真の反射は違う人の顔が写っているように見えるな。写真と現実のずれに悩む売れない写真家の子連れ放浪劇。都会に飲まれた自己喪失中の男が、アメリカという空虚な空間に身を投じてますます>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.4

うまくマスク時代の閉塞感を絡めてるなと感じた。怪我でダンサーを諦めた照生とタクシードライバーの葉。2人が過ごした6年間の内、照生の誕生日である7月26日を1年ごとに、ブルーバレンタインとかペパーミント>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.1

ボンジュールなズッコケ3人組。女っ気なしの×3倍。女ったらしの男が一目惚れの女に振られて新しい女に切り替える話であるし、自立できないマザコンの男が旅を通して一人立ちする話でもあるし、オタク気質で内気な>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

1.7

田舎で祖母と民宿を営んでいた二十歳の澪。祖母の入院をきっかけに父親の友人であった京介をたより上京。京介の経営する銭湯を手伝うことになる話。やっぱこの監督苦手。台詞がストレートすぎてあざとい。教育テレビ>>続きを読む

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.6

アイスランドにもファビアンがいる。また冴えない男の再生ものですわ。何千回と繰り返されるこのプロット。恋された側の女も実はいけてない鬱病患者って設定はちょっと捻りがあるか。結局人間は自分が一番辛い時に自>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.2

ビクトルエリセじゃないが、本当に子どもの視界の内側に吸い込まれる感覚を得た。先入観なしの素人少女を敢えて起用し、極力演技をさせずにただただ台詞を棒読みで喋らせて身体を動かす。いつのまにか会ったこともな>>続きを読む

戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.3

演出、ショット、構成、脚本、何にしても秀逸すぎる。赤と緑の力に眩暈がした。これを30歳で撮るとは。プーチンの魔の手からなんとか逃れてほしいものだ。個人的には中盤の贖罪とも取れる壮絶な性交の描写と後半の>>続きを読む

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