麩

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの麩のレビュー・感想・評価

2.9
アカデミー7部門受賞とのことで、観た!
「斬新」「カオス」「観たことない」みたいな評価が並んでいるけれども、ストーリーは割と伝統的な価値観に基づいたものだと思ったし、どこかで観たことある要素をカラフルにパッチワークしてあるだけで斬新とはまた違うのでは?と思った
具体的には結局家族愛、親子愛かつ夫婦愛の物語であるところとか
地球の危機を救うのは愛だった!とか
あらゆる可能性があったけれど、冴えなくて平凡なこの私がいいんだ!とか
親子の確執が地球規模の争いに発展し親子愛で乗り越える!とか
トラディショナルな価値基盤に基づいた、先の読める、よくあるストーリー展開ではあると思う
中国系アメリカ人一家の物語で、主人公がアジア系の中年女性であることとかが新しいのはよくわかる

それとは別に、しっかり面白かった
画角、カット割り、光の使い方や対象の配置の仕方など、画面や演出が個性的で面白いから先が読めても飽きずにずっと観れる
コメディ要素もふふっと笑える感じで楽しい映画でした
麩