どれだけ深読みしてもいいし、スッパリわからんといってもいいんだと思う。
我ながらなんとも中途半端な書き出しである。
公開当時の宣伝文句に「カオス」がなんとかってあったと思う。確かにたっぷり2時間はカオスを浴び、鑑賞者としての軸をどこに置くべきかグルングルンと振り回された。
このカオスはなんなんだ?そもそもカオスに意味など求めてもいけないんだろうけど。
エヴリンにすこーし共感しながら観てた。まさにタイトルどおり、いつでもどこでもひっくるめて「諦めとイラつきとなんかわからん負の感情」がエヴリンと私の心の中に渦巻いてたからだと思う。エヴリンの心の中がカオスなんだよ。岩のシーンでちょい涙出ちゃった。わかってんのよ、「優しく」ってさ。それが大事ってことはわかってんの。でも出来ないから心がカオスなの。
カオスの表現方法を面白いと感じられるか、不快と感じるかってのもあるんだろうけど私は許容範囲。
ミシェル・ヨーの素晴らしいカンフーを楽しめたし。
でもね、一番記憶に残ってるシーンは炊飯器の炊きたてご飯を混ぜるエヴリン。アジア人にしか伝わらない「朝の忙しさ」表現だわね。
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