閃光を浴びて

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの閃光を浴びてのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こんなに刺さった映画はなかなかありません。
ただただ現状を肯定してくれていると感じました。人生にいくつもあった分岐点を辿った先でここにいる「わたし」という存在を、「あなた」で良かったと言ってくれている映画でした。それを理解した瞬間から最後までずっと泣いていました。
「絶望の中の希望」に弱い自分は、決して諦めることのなかったウェイモンドと、彼の言葉に救われるエヴリンの関係性に、自分の中に眠る差別的な思想に気づいて、ちゃんとジョイと向き合おうとするエヴリンに涙が出ました。二人が岩になってる世界線、もしかしなくても一番泣きました。
自分の今までの人生を、丸ごと全部肯定して、これからの人生をまだまだこれからだと思える、そんな、本当に大事な作品です…。

エブエブは、人によっては好みじゃない人もいるでしょう。けれど、ストーリーで泣けるし、哲学的な面でも考えさせられる、深い映画だと思います。
結局何もまとまってない文章になってしまっているけれど、とにかく私にとっては救いのような、唯一無二の映画でした。
Be kind.