清水泰之

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの清水泰之のレビュー・感想・評価

4.5
マルチバースを題材とした作品でありながら、「家族に半ば見放され、仕事もうまく行かない中年女性」を主人公にすることで、超常的なテーマをどこか親しみのあるものに落とし込んでいるアイデアが面白かった。その主人公が少しずつ行動を大胆にし、周りの人への接し方も改善していく過程を追体験させる事で、観た人の背中を自然と押すような、また、家族とのつながりの大切さを感じさせるような、感動的な作品だった。

映像としても、世界の重ね合わせ方がアイデアに富んでおり、劇中音楽もシーンごとに的確で、とても印象に残る良い作品だった。
あと石が可愛かった。
清水泰之

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