キヨ

テオレマ 4Kスキャン版のキヨのネタバレレビュー・内容・結末

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

金持ち夫婦の家で開かれたホームパーティー。気だるげな雰囲気を纏った見知らぬ青年が混じっていた。気がつけばその青年はするりと家庭に溶け込み、一緒に暮らすようになる。一緒に暮らし始めたときの自然さとは対照的に、ある日突然青年は旅立たねばならないと、屋敷をさってしまう。
青年と過ごした数日の間に、メイドに始まり、芸術家を目指す長男、美しい奥様、男を知らない長女、大工場の社長である旦那様、館に住む全員が青年と関係を持っていた。
青年がいなくなったことにより、全員が精神的に不安的となり、どんどん自己が不安定になっていくのだった。

馬鹿な感想としては、「FINE」ってぶった斬られて爆笑してしまったのと、奥様が2回目に拾ったポン引き二人組のうち、後部座席に座った彼がめちゃくちゃ美しかったという2点。

当時の世相というか、支配階級と労働者階級がどのようであったかを全く知らなかったのでポカンとしているうちに終わってしまった。
ただ、労働者であるメイドは青年が去った後、病人を治したり空を飛んだりと聖女となり、旦那様は公衆の面前で裸になり、文字通り裸一貫で荒野を彷徨うという対照的な終わり方は、印象的だった。
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