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すずめの戸締まりのtsubame737のネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

IMAX版先行上映で鑑賞。
タイトルシーンがとても格好良い。
カメラも動くし、タイムラプスのように雲も太陽も日光も変化する
公開日なので、感想を正式に書く。
個人的に一番震えたのは、終盤の三陸鉄道の車両のドアが開くシーン。このような(実写では不可能なアングルでの)鉄道車両のドアが開くシーンは新海誠作品に良く出てくるが、鉄道に乗る以上の意味がないことが多い。
しかし、今回は戸締まりすべき古い扉を閉めてから、未来に向かって新たな扉を開くことの暗示のように感じたのだ。
(本作では自転車の鍵を開けるシーン、車の窓を開けるシーン、ローソンの自動ドアが開くシーン、環さんが自宅の扉を開けるシーン以外はおおよそ扉が開いた後の閉まるシーン)

相変わらず、世界そのものの構築が緻密でないし、アクションや迫りくる課題で誤魔化すあたりは変わってない。(過去二作はミュージカル的な演出も含む)
要石の役割の交換の条件とか分かりにくし、設定が後から後から出てくるし、おばさんが警察に連絡したら、スマホのGPSを基にすずめはすぐに捕まってしまうだろうし。

それでも東日本大震災を題材に、亡くしてしまった人は戻ってこない、だからせめて今生きている人のために戦う話を邦画大作として作ってくれたことが嬉しいのだ。
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