このレビューはネタバレを含みます
身体が震える感覚がずっと残ってる。
物理的にも精神的にも。
先日、福島の震災スタディツアーに行ってきたばかりで、震災後、放射能でまだ人が住めない地域も回ってきて、
今回の映画が本当に刺さった。
今は人のいない土地にも、人の想いや記憶がたしかに残っていて、そこに帰りたくても帰れない人もいて。
でも海辺のあの誰もいない土地はやっぱり寂しくて。
その土地の思い出たちがたしかに生きている、って思いたいし、映画の中に生きていてなんだかすごく安心した。その土地が生き生きとしていた時の声を聞いて戸を締める、という行為もよい。
東日本大震災以降、君の名は以降の新海誠作品のまとめのような作品のようで、あの作品の中で家や地を失った登場人物も、この作品が届いてたらいいなと思う。
音楽も映像もより洗練されていて、ミミズを空から描く絵なんか鳥肌がたった。
声も素敵。ずっと浸っていたくなる映像美と音と、言葉たち。
最近の3作品の中で1番
